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Vol.1 ディーター・ラムス

 

アートデザイン界隈をウロウロしていると、いつしかでくわすBRAUN社の製品とラムスのデザイン。その美しく優れた造形はさることながら、旧ドイツの時代背景が生んだと思われる奥深いラムスのデザイン理論には考えさせられます。ラムスは言う 「私たちは深い考えももたずに多種多様なガラクタを我が家または住む町または世界各国に満ちあふれさせている。この状況が将来の世代に絶望的な思いを抱かせるのではないかと懸念しています。捨てつづける文明に終止符を打つこと」をはっきりと主張しています。現代を「止むことのない形と色と騒音の不可解なまでの混乱」とまで表現し、自らのデザインにも自問自答をくりかえします。美しく本当に良いモノを長く使いたい。ラムスの追求した簡素さの美学は現代デザインの造形的側面においては多くのデザイナーに影響を与えつづけています。その一方で、彼が考えた「モノづくりへのビジョン」をどれだけのデザイナーが理解しているのかを知ることはとても興味深いことです。

2002年ドイツ・ダルムシュタットの展覧会を皮切りに日本ー英国ー韓国と世界の各都市でマニアックなラムスファンを魅了した一連のエキシビジョン。あれから数年が経ちました。じんわりと今、ラムスを知らない世代へディーター・ラムスの『美しさ』が広がり始めています。

 

Gwis

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